【東京都渋谷区】地域に根ざした教え手の育成による高齢者向けデジタル活用支援 [先進事例]
東京都渋谷区は、区独自のデジタル活用支援員の育成事業を令和3年7月より開始した。
事業の概要
区民は、今回の事業の研修を受講し認定試験に合格することで、区が認める「デジタル活用支援員」として活動できる。受講生は「スマホ相談員育成研修」を受講して、認定試験を受験する。この研修は、高齢者のサポートを1対1でするための研修である。さらなるステップアップを望むものには、同時に複数の高齢者に向けたサポートができる研修「スマホ講師育成研修」を受講できる。
取り組みの経緯
ウィズコロナ時代に求められる「新しい生活様式」では、スマートフォンをはじめとしたデジタル機器を活用できるかどうかが、生活の質を高める大きな要素とされる。一方で、多くの高齢者がスマートフォンを持っていなかったり、持っていても不慣れであったりするなど、高齢者とそれ以外の人とのデジタルデバイドがより一層拡大する恐れがあった。そこで渋谷区は、高齢者に対してデジタル機器の活用を促進し、デジタルサービスの恩恵を受けてもらうことで生活の質が高まることを目指し、今回の事業開始に至った。
事業の近況
18歳以上の区民から、スマホ活用のリーダー的存在となる「デジタル活用支援員」を育成し、活用している。デジタル活動支援員が、区が主催するスマートフォン相談会や講習会などで活動することで、継続したサポートと、高齢者との世代間交流を促進する。
【参考情報】
人口:23.1万人
関連URL:
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kurashi/koreisha/fukushi/djiitalkatsuyou.html (区HP)
※本記事は令和4年9月に総務省より公表された「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」を基に作成・編集している。
総務省「自治体DXの推進」:
https://www.soumu.go.jp/denshijiti/index_00001.html
「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」:
https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf
(執筆:デジタル行政 編集部)