富山県、デジタル身分証の有効性を実証[ニュース]
富山県は、令和4年度より7つの実証実験プロジェクト「Digi-PoC TOYAMA(デジポックとやま)」を実施している。実証実験の1つとして、株式会社TRUSTDOCKとデジタル身分証を県民向けアプリへ組み込み、有効性を検証した。
デジタル身分証について
デジタル身分証を1度作成することでIDやパスワードを必要とせず、ユーザー登録やログインができる。ただし、デジタル身分証を作成するには公的な身分証による本人確認を必要としている。
実証実験内容
実証実験内容は以下の3点である。
・デジタル身分証を作成することが負担に感じるか。
・デジタル身分証アプリの利用を負担に感じるか。
・デジタル身分証を便利に感じるか。
検証には県民向けアプリを利用し、IDやパスワードを入力する従来の方法とデジタル身分証アプリを用いた方法との2つで比較検証を行った。
実証実験結果
富山県に在住で、マイナンバーカードもしくは運転免許証を持っている45名にアンケート調査を実施。結果から、デジタル身分証を利用するまでにかかる負担は気にならず、デジタル身分証を便利に感じている方が多いなど、デジタル身分証の有効性が実証された。
自由回答には、ITリテラシーが高くない方へ向けての懸念も挙げられたが、今後の課題として改善に取り組んでいく意向だ。
(執筆:デジタル行政 編集部)