【愛知県豊橋市】 分身ロボットを活用した入院等をしている子どもの教育機会の提供[先進事例]
愛知県豊橋市は分身ロボットを活用し、入院中の子ども達の教育機会を提供している。
事業の概要
豊橋市は令和元年7月より、入院等の事情で学校に通えない子ども達のために、学習支援や心のサポートをする分身ロボットの活用をはじめた。分身ロボットの名前は「OriHime(おりひめ)」である。
分身ロボット「OriHime」とは
OriHimeはカメラ、マイク、スピーカーが搭載されたロボットである。インターネットの環境があれば、離れた場所にいても遠隔操作が可能だ。学校の教室に置いたOriHimeを、入院している児童や生徒がタブレットで操作できる。友達や先生とリアルタイムでのコミュニケーションが可能となり、遠隔で授業に参加できる仕組みだ。
取り組みのきっかけ
豊橋市は、身体的や精神的な理由で教室に足を運べない児童や生徒に対して、分身ロボットを使用し授業に参加できないかと考えた。他の友達と共に授業に参加できることで孤独感が和らぎ心のケアにつながると考え、今回の取り組みに至った。
導入に活用した都道府県の支援制度
豊橋市は、分身ロボット「OriHime」の導入に当たり、内閣府の地方創生推進交付金を活用した。この制度を令和元年から3年間活用し、ロボットの導入に活用した。
分身ロボット「OriHime」を円滑に活用するには
OriHimeの利用にはインターネットへの接続が必要になる。豊橋市では、院内学級にインターネット回線を導入したり、貸出用のモバイルルーターを用意したりすることで、円滑な利用を促進できた。
【参考情報①】
人口:37.5万人
※本記事は令和4年9月に総務省より公表された「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」を基に作成・編集している。
https://www.soumu.go.jp/denshijiti/index_00001.html
「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」:
https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf
(執筆:デジタル行政 編集部)