【愛知県】高等教育におけるデジタル技術を活用した学校間連携[先進事例]
愛知県は文部科学省から「地域社会に根ざした高等学校の学校間連携・協働ネットワーク構築事業」の採択を受けている。この事業を通して情報通信技術を活用し、高等学校の機能強化を図っている。その一環として愛知県は遠隔教育システムの実装を推進し、高品質な教育の提供を進めている。
遠隔教育システム実装の背景
愛知県に位置する一部の学校は、学級数や生徒数が減少しており教育資源も不足している。従来の指導体制を維持することが困難であり、進路希望に応じた科目開設や習熟度別指導などへの対応は難しい状況だ。愛知県は生徒の多様なニーズに対応できる指導体制を構築するため、遠隔教育システムの実装を推進している。
遠隔教育システムの概要
愛知県は山間部および半島部の小規模校を対象に、遠隔教育システムの実証を実施した。総合教育センターと山間部の4校・半島部の2校をオンラインでつなぎ、各学校や施設が連携して教育できる体制を整えた。このシステムを通して連携スキームを構築し、専門性の高い授業や多様な事業の提供を可能にする。
遠隔教育システムの実装
愛知県は令和3年度から、遠隔教育システムの実装を検討してきた。機器の整備や科目の選定・講師の確保などの準備を行い、令和4年度より遠隔授業を開始している。遠隔教育システムを活用して、総合教育センターから理科や情報などの授業を配信している。
【参考情報①】
人口:775.9万人
【参考情報②】
地域社会に根ざした高等学校の学校間連携・協働ネットワーク構築事業(文部科学省)とは
URL:
本記事は令和4年9月に総務省より公表された「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」を基に作成・編集している。
総務省「自治体DXの推進」:
https://www.soumu.go.jp/denshijiti/index_00001.html
「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」:
https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf
(執筆:デジタル行政 編集部)