【秋田県鹿角市】AR等の最新デジタル技術を活用して縄文の原風景を復元[先進事例]
秋田県鹿角市に位置する縄文時代の遺跡「大湯環状列石」は、令和3年7月世界文化遺産に登録された。世界文化遺産の登録に伴い、秋田県鹿角市は文化庁「LivingHistory促進事業」に採択された。この事業の一環として、鹿角市はデジタルを活用した観光コンテンツの構築を推進している。
デジタルを活用した観光コンテンツの構築
秋田県鹿角市は最新技術を活用して、縄文時代の原風景を再現している。プロジェクションマッピングやホログラムなどの映像を通して当時の風景を構築する。映像にはARや3DCGが使用されており、先進的なデジタル技術を通して観光資源の魅力を向上させる。
これらの観光コンテンツは、発掘調査報告書や参考文献をもとに制作されている。最先端の科学技術を通して遺物を分析・考証することで、再現性の高いコンテンツの構築が可能だ。
さらに秋田県鹿角市は、史跡周遊用のアプリを開発した。アプリを通して顧客情報を取得し、顧客の行動情報を把握する。ターゲットに合わせた情報を発信し、顧客の獲得を図る狙いだ。
今後の展望
秋田県鹿角市はデジタルを通して観光資源に付加価値をつけ、観光事業の拡大を図る。縄文時代の暮らしが体験できるような映像を制作し、誘客促進につなげる。さらに構築したプログラムを着地型旅行商品(ツアー)に組み入れることで、観光資源の魅力を発信していく。
【参考情報①】
人口:3.0万人
関連URL:ホーム/鹿角市 (city.kazuno.akita.jp)
【参考情報②】
LivingHistory促進事業(文化庁)とは
URL: Living History(生きた歴史体感プログラム)促進事業 | 文化庁 (bunka.go.jp)
本記事は令和4年9月に総務省より公表された「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」を基に作成・編集している。
総務省「自治体DXの推進」:
https://www.soumu.go.jp/denshijiti/index_00001.html
「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」:
https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf
(執筆:デジタル行政 編集部)