【福岡県】デジタル技術による展示解説の充実[先進事例]
福岡県の九州国立博物館はデジタルを活用した音声ガイドサービスを推進しており、令和4年4月から「ナビレンスdeきゅーはく」の運用を開始した。
「ナビレンスdeきゅーはく」の概要
近年、新型コロナウイルス感染症が蔓延しているため、従業員と来場者の接触機会を削減する必要がある。そこで福岡県は「ナビレンスdeきゅーはく」を導入した。「ナビレンスdeきゅーはく」は自身のスマートフォン端末を通して、音声ガイドが聞けるサービスだ。このサービスを活用すると、来場者は音声機器を借りることなく音声ガイドを楽しめる。
「ナビレンスdeきゅーはく」のアクセシビリティ
「ナビレンスdeきゅーはく」は音声ガイドアプリ「NabiLens(ナビレンス)」を使用している。アプリを起動させ専用標識にカメラを向けると、登録された文章がコンピューター音声で自動再生されるシステムだ。このシステムは多言語にも対応でき、スマートフォンの言語設定に応じて自動翻訳される。
「NaviLens」はもともと視覚障がい者を対象に開発されたアプリである。九州国立博物館の音声ガイドサービスにおいても、館内・館周辺の動線を案内する機能が搭載されている。「ナビレンスdeきゅーはく」は外国人観光客や視覚障がい者など幅広い層に利用され、さまざまなシーンで活用されている。福岡県は誰もが快適に施設を利用できる環境を作るため、今後もアクセシビリティ向上を図る。
【参考情報】
人口:512.4万人
関連URL:九州国立博物館 – 「ナビレンス de きゅーはく」 (kyuhaku.jp)
本記事は令和4年9月に総務省より公表された「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」を基に作成・編集している。
総務省「自治体DXの推進」:
https://www.soumu.go.jp/denshijiti/index_00001.html
「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」:
https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf
(執筆:デジタル行政 編集部)