【北海道中川町】VRミュージアムを開設[先進事例]
北海道中川町は令和2年3月からVRミュージアムを開設した。VRミュージアムを活用すると、中川町エコミュージアムセンターの展示物をバーチャルで見学できる。中川町エコミュージアムセンターは、廃校舎であった佐久中学校を全面改装した博物館だ。
開設の背景
新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐため、人との接触を避ける必要がある。博物館においても人の移動を伴う事業の継続は困難であり、出前講座や体験事業は中止とされた。そこで北海道中川町はVRミュージアムを開設し、オンラインで中川町エコミュージアムセンターの見学を可能にした。
VRミュージアムの開設
VRミュージアムは博物館をバーチャルで見学でき、3Dモデリングされた展示標本を楽しめるサービスだ。このサービスを活用すると、WEB上から中川町エコミュージアムセンターを360度見学できる。3Dモデリングされた化石標本はどの角度からも見学できるため、通常の展示では見れない角度から観察できる。普段は立ち入れないエリアの見学も可能であり、恐竜骨格も真下からの観察が可能だ。
VRミュージアムは、バーチャル社会科見学や調べ学習に活用されている。さらに宿泊・研修棟も見学できるため、体験研修の下見にも利用されている。
今後の展望
北海道中川町はVRミュージアムのさらなる充実を図るため、毎年数点ずつ展示標本の3Dモデリングを進めている。さらに博物館だけには留まらずVRの導入も検討し、地域全体をWeb上にアーカイブする「VR中川エコミュージアム」を推進している。
【参考情報①】
人口:0.1万人
関連URL:https://city.hokkai.or.jp/~kubinaga/
【参考情報②】
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金 (内閣府)とは
URL:https://www.chisou.go.jp/tiiki/rinjikoufukin/index.html
本記事は令和4年9月に総務省より公表された「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」を基に作成・編集している。
総務省「自治体DXの推進」: https://www.soumu.go.jp/denshijiti/index_00001.html
「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」:
https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf
(執筆:デジタル行政 編集部)