兵庫県加古川市、「高度化見守りカメラ」の設置に伴う、倫理検証を実施[ニュース]
兵庫県加古川市は「高度化見守りカメラ」の設置を推進している。この事業は令和4年度から実施しており、犯罪や交通事故を未然に防止する環境を強化する狙いだ。「高度化見守りカメラ」にはAIが搭載されており、人流データや車両接近データ・異常音検知位置データなどの取得も可能である。兵庫県加古川市は取得したデータを活用して、より安全なまちづくりの実現を図る。
「高度化見守りカメラ」の設置におけるプライバシーへの配慮
AIデータ活用事業を推進するにあたり、住民へのプライバシーや個人情報に配慮する必要がある。高精度見守りカメラの運用やデータ活用においても、倫理的な問題に対応するための対策を講じる必要がある。
そこで兵庫県加古川市は一般社団法人日本データマネジメント・コンソーシアム(以下JDMC)と連携し、倫理検証を実施した。JDMCの「AI・データ活用のためのコンプライアンス研究会」が作った「倫理フレームワーク〜49のチェックリスト」を活用して、倫理的な問題がないか事前にチェックする狙いだ。
倫理検証の結果、兵庫県加古川市が講じてきた対策は倫理的な問題に対応できていたことを確認。またAIデータ活用事業における倫理検証において「倫理フレームワーク」が有効であることも検証できた。
(執筆:デジタル行政 編集部)