【静岡県三島市】水位センサー、監視カメラの導入による災害対応迅速化[先進事例]
三島市では、大雨や洪水などが発生した際に、国の監視システムの情報等を利用してデータを分析した上で、水門の開閉や水防団への要請を判断していた。一方で、この手段では情報収集や分析に時間を要するなどの課題があった。時間を短縮し迅速な判断ができるようにするため、現在市が管理している河川の流域に水位センサーおよび監視カメラを設置している。
取組みの経緯と概要
これまで頻発する突発的な大雨や洪水などの出水状況は、国の監視システムの情報や現場へ見廻りを行って把握しており、そのため、見廻りに伴う危険性や対応までに時間を要することを課題としていた。これを解消すべく、水門の内水側に水位センサー及び監視カメラを設置する運びとなった。
取組みの効果
水位センサーと監視カメラの情報は、パソコンやスマートフォンでの閲覧が可能であることから、浸水被害の可能性がある地域住民も出水状況をリアルタイムで確認することができる。累計で水位センサーは5基、監視カメラは3基の設置となっており、内水氾濫が起きやすい地区の出水状況を安全に把握することができるようになった。
これらの取組みによって、住民から「川に近づかずとも正確に水位がわかる水位計が設置され、安心が増した。」といった声が寄せられている。
【参考情報】
人口:10.8万人
※本記事は令和4年9月に総務省より公表された「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」を基に作成・編集している。
総務省「自治体DXの推進」: https://www.soumu.go.jp/denshijiti/index_00001.html
「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」:
https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf
(執筆:デジタル行政 編集部)