【群馬県みなかみ町】雨量計、ライブカメラ等による災害時の情報収集の迅速化[先進事例]
群馬県みなかみ町は、ライブカメラを活用し、雨量計をはじめとした災害時の情報収集の迅速化を進めている。
みなかみ町が抱える課題
近年、局地的な集中豪雨が頻発している。加えてみなかみ町は面積が広く、災害時に現場へ到着するまでに時間がかかってしまうため、災害時の情報収集に時間がかかるという課題があった。
事業開始の背景
みなかみ町は、町の面積が広いことで災害時の情報収集に時間がかかってしまうという課題を抱えていた。時間のみならず多くの人員も必要であり、緊急に解決するべき問題であったため、早急に解決すべく、パトロールなしでも情報収集ができ、迅速に関係者に周知できるシステムを構築するに至ったのである。
事業開始の概要
町内各地の情報を迅速に把握するために、町内13箇所に雨量計やライブカメラを設置し、迅速な情報収集が可能となった。一部の情報については、住民向けにホームページ上で公開をしている。また、1時間あたりの雨量が20mmを超えたり、積雪深が夜間10cmを超えたりすると、関係職員や除雪オペレーターに自動で通知される仕組みを構築している。
事業の近況
ホームページへの訪問者が令和3年度に652,504人存在し、年々増加傾向にある。また、防災のための観測所を2ヶ所増設しており、令和3年度に設置した「布施観測所」では、ライブカメラで路面状況を確認しながら、凍結防止剤散布装置の効果的な遠隔操作が可能となっている。
【参考情報】
人口:1.8万人
関連URL:http://157.112.102.76/
(みなかみ町気象情報ライブカメラ)
※本記事は令和4年9月に総務省より公表された「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」を基に作成・編集している。
総務省「自治体DXの推進」: https://www.soumu.go.jp/denshijiti/index_00001.html
「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」:
https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf
(執筆:デジタル行政 編集部)