【岩手県紫波町】クラウド化によるマンホールポンプ場の稼働状況を一括監視[先進事例]
岩手県紫波町は、マンホールポンプ場の稼働状況を把握するため、クラウドを利用し一括で監視することを実施している。マンホールポンプ場とは、山間地など起伏の激しい地域において、自然流下ができない場所から排水をくみ上げて、下水処理場へ送る小規模な圧送施設のことを指す。
クラウド化への経緯
クラウド化以前は、限られた下水道課職員で町内84か所の無人のマンホールポンプ場それぞれの稼働状況を収集し、エクセルに入力して管理しており、手間と時間を要していた。
また、マンホールポンプの管理については、点検業務を民間企業に委託しているもの
の、ポンプに不具合が生じた際には、状況把握・原因究明のために昼夜を問わず職員が現地を確認する必要があった。
そこで、プロポーザル方式により監視手法の効率化のシステム仕様を定めたことが、クラウド化へのきっかけとなった。
クラウド化による効果
最大の利点として挙げられることは、全てのポンプの稼働状況をシステム上で把握することができるようになったことである。これにより作業の効率化が図られ、不具合が発生した際でも、対応の迅速化や事務の低減と安全性の向上が図られるようになった。
また、クラウド化により監視体制が画一されたことで、緊急対応などの業務を民間業者へ委託すできるようになった。
今後は、農業集落排水処理施設の監視についても、順次クラウド化を進めていく予定だとしている。
【参考情報①】
人口:3.3万人
関連URL:https://www.town.shiwa.iwate.jp/soshiki/3/3/index.html
(町HP)
【参考情報②】
社会資本整備交付金(国土交通省)とは
URL:https://www.mlit.go.jp/page/kanbo05_hy_000213.html
農山漁村地域整備交付金(農林水産省)とは
URL:https://www.maff.go.jp/j/study/other/e_mura/oomori/nkoufukin.html
※本記事は令和4年9月に総務省より公表された「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」を基に作成・編集している。
総務省「自治体DXの推進」: https://www.soumu.go.jp/denshijiti/index_00001.html
「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」:
https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf
(執筆:デジタル行政 編集部)