山口県長門市、新スマート物流実装に向けた実証実験[ニュース]
山口県長門市は、株式会社電通西日本・セイノーホールディングス株式会社・株式会社エアロネクスト・株式会社NEXT DELIVERY・ KDDIスマートドローン株式会社と連携して新スマート物流の実証実験を実施した。実験を通して、新たな配送サービスの社会実装を図る。
実証実験の背景
山口県長門市は人口が減少し続けており、少子高齢化が深刻化している。地域の高齢者が暮らしやすい環境を構築するためには、生活の利便性を向上させる必要がある。その一方で運送業界は人材が不足しており、過疎地域へ配送し続けることは難しい状況だ。山口県長門市は物流システムの最適化を図り、買い物や病院への通院が困難な住民を支援する。新たな配送サービスの実装に向けて、地上輸送とドローン配送をつなぐ物流システムの構築を推進する。
実証実験の概要
山口県長門市は民間企業と連携し、2023年3月13日に実証実験を実施。KDDIスマートドローン株式会社が提供する運航管理システムを利用し、機体の遠隔操作や自律飛行を可能にした。実験では陸上配送とドローン配送を連結させる物流システムによって、俵山温泉に生鮮食品を届ける。生鮮食品は仙崎駅から長門湯本駅まで列車で運ばれ、駅から目的地まではドローンで配送された。ドローンは片道約10キロの距離を20分ほど飛行し、俵山温泉に生鮮食品を配送した。山口県長門市は今後も最先端技術を活用し、新スマート物流の構築を図る。
(執筆:デジタル行政 編集部)