【北海道更別村】村民バスと乗り合いタクシーを活用したデマンド交通の整備[先進事例]
北海道更別村はデマンド交通の整備を推進する。情報通信技術を活用して、畑作地域を発展させるのが狙いだ。予約運行型の乗合タクシーや村民バスを活用して住民に移動手段を提供する。この取り組みにより、公共交通機関が利用しづらい農村地域の住民や免許返納者などを支援を実施し、デマンド交通の整備で公共交通網の強化を図る。
デマンド交通の実証運行
北海道更別村は公共交通網の強化に向けて、令和元年度から3年間にわたり実証運行を実施した。デマンド交通の実証運行や交通アプリシステムの開発を進め、令和3年10月より本格的に運行を開始。それに伴い、国土交通省の地域公共交通確保維持改善事業を活用している。デマンド交通を通して住民に利便性の高い暮らしを提供し、長期間にわたって住み続けてもらうことが狙いだ。さらに移住者の獲得を図り、地域活性化を推進する。
デマンド交通の運用
北海道更別村は農村地域と市街地を結ぶ予約運行型の乗合タクシーを増便し、交通サービスを強化する。さらに市街地を循環運行する村民バスも増便する。北海道更別村が開発を進めてきた交通アプリの位置情報システムを活用することで、乗合タクシーや村民バスの運行状況を把握できる。個人情報の利用に同意した住民を対象に、乗合タクシーの予約サービスも提供される。
【参考情報①】
人口:0.3万人
【参考情報②】
農山漁村振興交付金(農林水産省)とは
URL:https://www.maff.go.jp/j/nousin/kouryu/shin
※本記事は令和4年9月に総務省より公表された「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」を基に作成・編集している。
総務省「自治体DXの推進」: https://www.soumu.go.jp/denshijiti/index_00001.html
「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」:
https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf
(執筆:デジタル行政 編集部)