【岩手県】MaaSによって地域の交通課題を解決するモデルを構築[先進事例]
岩手県では、北いわてエリアの人口減少等による地域課題が深刻である。岩手県はこのエリアにおける交通サービスの利便性の向上や、観光需要の拡大による地域活性化などを目的として、スマートフォンアプリ「北いわてMaaS」の実証事業を開始。実証開始にあたり、内閣府の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した。
導入経緯
今回の取り組みは、新型コロナウイルス感染症の影響によって落ち込んだ公共交通の利用促進や、地域経済の回復を図ることを目的とする。また、ポストコロナおよびウィズコロナにおける輸送需要の取り込みを行うために、非接触での決済やチケット受け渡しが可能な点に注目し、実証を実施した。
アプリ概要
バス、鉄道事業者等によって構成される「北いわてMaaS推進協議会」において、エリア内の交通事業者の交通データを一元化し、スマートフォンアプリによる交通機関の検索から運賃決済までをワンストップで行える仕組みづくりを行った。また、交通機関の乗車券だけでなく、沿線施設の利用券や割引クーポンなども合わせて提供する。同時に、周辺エリアの観光施設情報やモデルコースなどの情報も発信し、沿線地域の活性化や利用者の利便性の向上を図っている。
【参考情報①】
人口:122.1万人
関連URL:https://iwatemaas.jp/ (北いわてMaaS HP)
【参考情報②】
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金 (内閣府)とは
URL:https://www.chisou.go.jp/tiiki/rinjikoufukin/index.html
※本記事は令和4年9月に総務省より公表された「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」を基に作成・編集している。
総務省「自治体DXの推進」: https://www.soumu.go.jp/denshijiti/index_00001.html
「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」:
https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf
(執筆:デジタル行政 編集部)