【佐賀県】交通事業者など多様な主体が参画したアプリの導入によるMaaS観光利用実証[先進事例]
佐賀県は、人口減少社会における持続可能な交通体系を構築するため、MaaSアプリ「myroute」を導入した。このアプリの導入は令和2年夏から検討されていたものである。今回の導入をきっかけに、県民および観光客に多様なモビリティからなるシームレスで快適な移動を提案・推進している。
プロジェクト概要
今回の推進プロジェクトは、佐賀県の行政機関や交通事業者など多様な分野の事業者で構成される「さがMaaS事業実行委員会」が実施している。アプリ上で販売されるデジタルチケットは、利便性を向上させるだけでなく、公共交通における決済手段の高度化や、同エリアにおける交通事業者間の連携を促している。これによって、持続可能な交通体系の基盤づくりに貢献することが目標である。
導入後の近況
佐賀県は今後、令和4年秋に控える西九州新幹線の開業と佐賀・長崎デスティネーションキャンペーンを行う予定だ。これを見据え、令和3年度に造成したデジタルチケット2種の利用促進とプロジェクトのPRなどを行っている。また、カーシェアなどのシェアリングモビリティとの連携拡大や、地域イベントとの連携および地域大学との連携を通じて、県および観光客への更なる浸透を図り、持続可能な交通体系の構築を目指している。
【参考情報①】
人口: 81.8万人
関連URL:https://saga-moblab.jp
【参考情報②】
既存観光拠点再生・高付加価値化推進事業 交通連携型(国土交通省)とは
URL:https://www.kizonkanko.net/
※本記事は令和4年9月に総務省より公表された「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」を基に作成・編集している。
総務省「自治体DXの推進」: https://www.soumu.go.jp/denshijiti/index_00001.html
「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」:
https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf
(執筆:デジタル行政 編集部)