【福井県】デジタルバウチャーを利用した消費意欲の促進[先進事例]
福井県は令和2年度から、県民を対象にデジタルバウチャーを発行している。デジタル技術を活用した割引クーポンの導入で、県民の消費意欲を増加させる。
デジタルバウチャー導入
新型コロナウイルス感染症の影響で県民の消費行動が落ち込んだ。そこで福井県は景気回復を図り、県民を対象に電子クーポンの発行キャンペーンを実施している。キャンペーンを通じて「プチぜいたく」や「ついで買い」などを誘発し、県民の消費行動を促す。また新型コロナウイルス感染症の蔓延や世界情勢などで暮らしは日々変化することが予想される。福井県は情勢に沿ったサービスを提供するため、デジタルバウチャーの拡大を図る。
デジタルバウチャーの概要
スマートフォンを通して割引クーポンを発行できるため、従来の割引券や商品券などと比べると柔軟なサービスの提供が可能だ。電子クーポンは小売・サービス業店舗などで活用できる。QRコードを読み取るだけで使用でき、消費者と従業員の接触機会を削減する効果を得られる。福井県は小規模店舗や業種別・市町限定の電子クーポンも発行しており、県民の消費喚起を推進する。
今後の展望
福井県はデジタルバウチャーを拡大するため、今後もさまざまなクーポンの発行を検討する。導入当初は使用方法に戸惑う県民もいたが、現在は約半数の住民に使用されており需要が高まっている。福井県は県内の経済動向に注視しながら、電子クーポンの拡大を図る。
【参考情報①】
人口:75.5万人
関連URL:https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/toukei-jouhou/zinnkou/ji nkou.html
【参考情報②】
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金 (内閣府)とは
URL:https://www.chisou.go.jp/tiiki/rinjikoufukin/index.html
※本記事は令和4年9月に総務省より公表された「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」を基に作成・編集している。
総務省「自治体DXの推進」: https://www.soumu.go.jp/denshijiti/index_00001.html
「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」:
https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf
(執筆:デジタル行政 編集部)