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【山梨県山梨市】独自の通信網を活用した農業のスマート化の取組[先進事例]

【山梨県山梨市】独自の通信網を活用した農業のスマート化の取組[先進事例]

山梨市は市の基幹産業である農業について、市独自のプライベートネットワークL(PWA)を整備し、農業のスマート化に活用してきた。 少子高齢化を原因とする労働力不足の解消や生産者の負担軽減などを目的として、NTT東日本等と協力している。

スマート化のきっかけ

日本有数のブドウ・モモの産地である本市において、 農家の高齢化による「農作業の重労化」は喫緊の課題だった。高付加価値果樹の盗難対策として、これまで夜間に実施していた見回りに係る労力をデジタル技術の活用により軽減し、収穫時期の繁忙期でも生産者にゆっくり休んでもらいたいという願いから取組を進めた。また、導入にあたって先進他自治体の情報を参考にし、総務省の「地域におけるIoT実装に関する特別交付税」を活用した。

生産者に寄り添った対策

近年増加している桃やシャインマスカットなどの盗難被害の対策として、畑に異常があった場合に生産者やJAに通知される人感センサーを導入し、生産者に向けて無償で貸与している。 各センサーは太陽光などで給電が可能なため、 電源工事が難しい場所にもセンサーの設置が可能だ。センサーの導入は盗難の抑止力となり、生産者からも安心できるという声が聞こえる。山梨市は今後より多くの生産者に利用してもらうために、生産者のデジタルへの抵抗感を 緩和する取り組みを進める方針だ。

【参考情報①】

人口:3.4万人

関連URL: https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/LPWA.html

【参考情報②】

地方版IoT推進ラボ(経済産業省・IPA)とは 

URL:https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/local_iot-lab/index.html (経済産業省HP) https://local-iot-lab.ipa.go.jp/ (IPAHP)

※本記事は令和4年9月に総務省より公表された「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」を基に作成・編集している。

総務省「自治体DXの推進」: https://www.soumu.go.jp/denshijiti/index_00001.html

「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」:

https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf

(執筆:デジタル行政 編集部)