【福井県】IT技術の学びと実践の場を提供し、地域のデジタル人材育成を推進[先進事例]
福井県は、地域のデジタル人材育成推進のために、IT技術の学びと実践の場を提供している。
事業の概要
福井県は、ITの技術の学びと実践の場を提供するために、公益財団法人ふくい産業支援センターに「DXオープンラボ」を開設した。これは、IT技術の導入支援やIT人材の育成を目的としている。
ラボでの取り組み
「DXオープンラボ」では、県内中小企業の社員に対し、IoT・AI・RPA・アジャイル開発などの研修をしている。また、県内企業の経営者に対して、DX推進に向けたワークショップを実施。福井県は、県内のデジタル人材育成に向けた取り組みを行っている。
また、県内ではIT技術に精通する人材が不足しており、育成を進めるために「ふくいITエンジニア養成スクール」も開講した。これは大学生や求職者、パート・アルバイト従事者などを対象にしており、企業で活躍できるプログラミングスキルが学べるコースである。
取り組みのきっかけ
福井県は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、県内企業の現状を把握するためのアンケートを実施した。その結果、DX推進拠点の整備や人材育成支援の実施が必要だと判断し、実施するに至った。
事業の近況
令和3年度は144件の相談対応をした。また、50社への専門家派遣を実施し、企業へデジタル技術の活用方法をアドバイスした。ふくいITエンジニア養成スクールは33名の方が修了している。
【参考情報】
人口:77.5万人
関連URL:https://www.fukui-dxlab.com/ (ふくいDXオープンラボ)
※本記事は令和4年9月に総務省より公表された「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」を基に作成・編集している。
総務省「自治体DXの推進」: https://www.soumu.go.jp/denshijiti/index_00001.html
「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」:
https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf
(執筆:デジタル行政 編集部)