【東京都小平市】手話通話付き動画によるワクチン接種予約の手順をサポート[先進事例]
動画作成の背景
新型コロナワクチン接種が開始された当初の案内は文書のみだったため、障がいのある方にワクチン接種の手続きに関する情報をうまく伝えられないことがあった。障がいのある方が、不安なく接種を受けられるように案内の動画を制作することになった。
案内動画の紹介
小平市は市のHPにおいて、新型コロナワクチンの接種について動画で案内している。動画の内容は、接種券が住民の手元に届いてから接種を受けるまでに住民がすることを3つにまとめたものだ。
①クーポンが届いたらすること
②インターネットで予約する方法
③予診票の書き方
上記3つを分かりやすく解説している。
動画作成には障がい当事者の視点を取り入れたものが必要であると考え、動画内容の意見交換や手話通訳を障がい当事者に依頼した。いずれの動画も手話通訳と音声情報があり、聴覚や視覚に障害のある人が理解しやすい内容だ。また、動画にして情報を提供することで、障がいのない人に対しても伝わりづらい情報を分かりやすくまとめている。
住民の反応
多くの方の目に留まるようホームページに動画を掲載した。障がい当事者とともに動画を制作したことで当事者の声を反映させられたこと、情報保障の観点などからよい取り組みであるとの評価をいただいた。
【参考情報】
人口:19.6万人
関連URL:https://www.city.kodaira.tokyo.jp/kurashi/091/091845.html (市HP)
※本記事は令和4年9月に総務省より公表された「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」を基に作成・編集している。
総務省「自治体DXの推進」: https://www.soumu.go.jp/denshijiti/index_00001.html
「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」:
https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf
(執筆:デジタル行政 編集部)