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【福岡県粕屋町】IoTを活用した子どもの見守り・安全確保を実施[先進事例]

【福岡県粕屋町】IoTを活用した子どもの見守り・安全確保を実施[先進事例]

見守りネットワーク構築の背景

「ながら防犯」とは、地域住民が日常生活や事業活動を行いながら、防犯の視点を持って行動する見守り活動のことだ。地域の多くの人の目が必要で、活動を続ける上での負担が課題とされている。

粕屋町は、住民の負担を軽減するために、IoTを活用した子どもの安全を見守るネットワークの構築を検討していた。

システムの紹介

システムには、九州電力送配電株式会社が提供するスマートフォンのアプリQottaby(キューオッタバイ)を使用する。町内全域の小学校・企業・店舗・電柱など102か所を見守りポイント(基地局)として設置し、町内の小学生に見守り端末機を配布した。見守り端末機を持った児童が、見守りポイントや見守りアプリの登録者の近くを通過することで位置情報が記録されるという仕組みだ。

記録された位置情報は一般に公開しないが、行方不明や事故などの有事に限定して町から警察に位置情報を提供し、事件の早期解決を図る。

有料と無料のサービスがあり、有料サービスでは事前に設定した見守りポイントを通過した際、通知や位置情報・行動履歴マップの閲覧ができる。

さらなる安全を目指して

粕屋町は、位置情報取得の精度を上げるために今後2年間で基地局を100か所程度増設する予定だ。

加えて、企業や町民に見守りアプリの登録を積極的に呼びかけ、地域全体の安心・安全なまちづくりの実現につなげる。

【参考情報】

人口:4.8万人

関連URL:https://www.town.kasuya.fukuoka.jp/s013/020/050/020/2020111611
5518.html
(町HP)

※本記事は令和4年9月に総務省より公表された「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」を基に作成・編集している。

総務省「自治体DXの推進」: https://www.soumu.go.jp/denshijiti/index_00001.html

「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」:

https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf

(執筆:デジタル行政 編集部)