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【東京都豊島区】保育施設におけるセンサー付き計測機器を試験導入[先進事例]

【東京都豊島区】保育施設におけるセンサー付き計測機器を試験導入[先進事例]

試験導入の背景

保育施設における園児の午睡(お昼寝)は、保育士にとって物理的・心理的な負担が大きい。園児の睡眠中は事故のリスクが高まること、保育士が行う午睡中のチェックは保育施設の監査項目であることなどが原因に挙げられる。また、午睡中にさまざまな書類の作成をしなければならないこともあり、ICTの活用により見守りの質を高めることで保育士の負担を軽減することが狙いだ。

システムの紹介

豊島区が試験導入する午睡センサーとアプリは、午睡中の園児の様子を見守るシステムだ。園児の肌着や衣類に取り付けたセンサーが体動を検知して専用アプリのチェック表に自動記録し、異常時にはアプリがアラートで知らせてくれる。このシステムと保育士の目視でダブルチェックを行い、見守りの質を高める。

実証実験において国または東京都からの支援制度はなかったが、保育関連業務をDX化(デジタル・トランスフォーメーション)し、保育士の業務負荷を大幅に削減することにつなげたい。

今後の予定

豊島区は令和3年度2か所の区立保育園で試験導入を開始した。令和4年2月からすべての区立保育園へ段階的な導入を予定している。現在は、効果の検証と翌年度以降の拡大に向けた計画や事業者との調整を行っている。

【参考情報】

人口:28.6万人

※本記事は令和4年9月に総務省より公表された「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」を基に作成・編集している。

総務省「自治体DXの推進」: https://www.soumu.go.jp/denshijiti/index_00001.html

「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」:

https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf

(執筆:デジタル行政 編集部)