【長野県佐久穂町】人感センサーを利用した独居高齢者緊急通報システムによる見守りを実施[先進事例]
長野県佐久穂町は、高齢者が安心して在宅生活を送れるよう、24時間365日見守れる人感センサーの設置を行っている。
人感センサー設置の近況
佐久穂町は20年ほど前まで、ひとり暮らし高齢者の緊急時の対応として、押しボタン式ブザーを屋外に設置していた。本人が押すことによって、緊急通報ができる仕組みだ。
現在は、人感センサーを利用した高齢者の見守りを続けている。
おおむね70歳以上のひとり暮らし高齢者の自宅や、高齢者世帯を対象に人感センサーを設置しており、24時間365日の見守りが可能だ。人口1万人のうち、現在は22名の方が利用している。
緊急時でなくても、専門のオペレーターから月1回の「声掛け」が行われている。この活動は高齢者の健康状態の把握にもつながっており、利用者からは感謝の声が届く。
人感センサーの仕組み
人感センサーは赤外線を検知する仕組みだ。自宅内の「居間」「寝室」「玄関」に設置することで住民の様子が伺える。万が一、赤外線センサーの検知がない場合には、緊急通報システムが作動し、システム会社のコールセンターへ通報が届く。そこから専門知識を有するオペレーターが確認の電話を入れて、異常がないか確認する。
必要であれば親族やご近所、消防署などへの連絡ができる仕組みを構築している。
【参考情報】
人口:1.0万人
※本記事は令和4年9月に総務省より公表された「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」を基に作成・編集している。
総務省「自治体DXの推進」: https://www.soumu.go.jp/denshijiti/index_00001.html
「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」:
https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf
(執筆:デジタル行政 編集部)