【岐阜県土岐市】QRコードシールや伝言板機能による認知症見守りを開始[先進事例]
岐阜県土岐市は、令和3年10月1日から「認知症見守りシール交付事業」を開始した。
認知症などで行方不明になった際、発見や保護、ご家族等への引き渡しを早期に行えるようにQRコード付きのシールの交付を行っている。
この事業は、介護者の精神的負担を軽減し、認知症や高齢の方に対する地域の見守りの推進に資することを目的としている。
見守りシールの特徴
見守りシールは耐洗コードラベルと蓄光シールの2種類を配布しており、ラベル・シールのQRコードには認知症の方の情報が入っている。
行方不明になった際、認知症の方の衣服や持ち物などに貼り付けたラベル・シールのQRコードを発見者が読み取ることで、ご家族等と早期に連絡を取ることが可能である。
また、ラベル・シールを貼っておくことで、発見者が声をかけるきっかけになる。
伝言板機能「どこシル伝言板」
認知症の方が行方不明になった際、衣類などに貼りつけられたQRコードが読み取られると、保護者や介護者、家族へ「発見通知メール」が瞬時に届く。発見者は、QRコードを読み取るとニックネームや注意すべきことなど対処法が分かるため、安心して対応が可能だ。また、双方の連絡はチャット形式の伝言板で行え、24時間365日対応している。夜間のやりとりもスムーズに行えることが魅力だ。
【参考情報】
人口:5.7万人
関連URL:https://www.city.toki.lg.jp/docs/17043.html (市HP)
※本記事は令和4年9月に総務省より公表された「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」を基に作成・編集している。
総務省「自治体DXの推進」: https://www.soumu.go.jp/denshijiti/index_00001.html
「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」:
https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf
(執筆:デジタル行政 編集部)