【静岡県藤枝市】ロボットを通じて高齢者の見守りや緊急時の情報を発信[先進事例]
全国初、見守りロボの導入
静岡県藤枝市は、コミュニケーション・ロボット「PaPeRo i(パペロアイ)」を活用して高齢者の見守りと楽しい生活をサポートするサービス「みまもり パペロ」を提供すると発表。藤枝市は2020年7月1日から3か月間の実証実験を行った。利用した高齢者からは「家族と写真やメッセージのやり取りが自然にできるようになった」「家の雰囲気が明るくなった」「家族の安心につながった」などの具体的なメリットが挙げられ「みまもり パペロ」に対する好意的な評価が得られた。
10月から希望する市民へサービス提供する予定だ。
高齢者の生活を見守る新たな取り組み
「みまもり パペロ」は、顔検知機能や音声認識AI技術、クラウドサービスを融合している。高齢者を見守るだけでなく、ロボットとの会話や、家族とのメッセージ・写真などのやりとりを通じて一人暮らしの高齢者の孤独感を癒し、家族による高齢者の見守りと楽しい生活をサポートする。
さらに、藤枝市は、高齢者と離れて暮らす家族に代わって警備会社が緊急時に対応できるようにした。警備会社は緊急通報メールを受信すると、高齢者に電話をかけ必要な措置を取る。電話への応答がない場合は、高齢者宅を至急訪問し、安否を確認する。ロボットを介して自治体と警備会社が連携するサービスは全国で初めてだ。
【参考情報】
人口:14.4万人
関連URL:https://www.city.fujieda.shizuoka.jp/soshiki/kenkofukushi/chiikihokat
su/oshirase/14958.html (市HP)
※本記事は令和4年9月に総務省より公表された「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」を基に作成・編集している。
総務省「自治体DXの推進」: https://www.soumu.go.jp/denshijiti/index_00001.html
「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」:
https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf
(執筆:デジタル行政 編集部)