【愛知県春日井市】駐車場予約システムによる訪問介護サービスの環境を整備[先進事例]
愛知県春日井市は、医療スタッフや介護サービス事業者が駐車スペースのない利用者宅へ出向く際、近隣の空き駐車スペースを利用できる「ハートフルパーキング制度」を開始した。
団地や戸建て住宅が多く有料駐車場は少ない傾向の高蔵寺ニュータウン内において、高齢化の進む高森台・石尾台地区をモデル地区としている。
制度の概要
駐車スペースを利用していない時間帯のある店舗や事業者、住民などに駐車場を提供してもらい、医療スタッフや介護サービス事業者が利用したい場所・日程などからマッチングを行う。登録された駐車スペースを利用することで、路上駐車を防ぎ円滑な在宅医療や介護サービスの提供につなげる。
また在宅医療や介護への理解を高めるとともに、地域での支え合いを促進し、地域包括ケアの構築も促す。
運用方法
駐車場提供者・駐車場利用者も、まずは市役所へ登録申込みを行う。
つぎに、インターネット上で駐車場の登録・予約をし、提供者と利用者のマッチングを行う。地域での支え合いによって成り立つ事業のため、無償での駐車場提供とする。
今後の課題
愛知県春日井市は今後も、駐車場を無償で提供してもらえる方を募集している。
しかし、駐車場提供の意志はあるがインターネットの利用が困難なため提供を控える方も多く、駐車場提供者をいかに確保していくことが今後の課題だろう。
【参考情報】
人口:31.1万人
※本記事は令和4年9月に総務省より公表された「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」を基に作成・編集している。
総務省「自治体DXの推進」: https://www.soumu.go.jp/denshijiti/index_00001.html
「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」:
https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf
(執筆:デジタル行政 編集部)