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羽咋市、スマートシティデータ連携基盤を構築・市民生活に密着したデータ集約と可視化を実現[ニュース]

羽咋市、スマートシティデータ連携基盤を構築・市民生活に密着したデータ集約と可視化を実現[ニュース]

石川県羽咋市では、TISインテックグループ・株式会社インテックの自治体向けIoTプラットフォームを活用したスマートシティデータ連携基盤構築を受け、その運用支援が開始された。
羽咋市はデータ連携基盤を活用し、市役所内で分散して管理していた道路情報やライブカメラ画像、IoTによるセンシング情報などを集約・可視化するほか、2022年11月から積雪センサによるリアルタイム遠隔監視を開始するなど、スマートシティ推進を加速している。

背景

羽咋市では、地域生活の向上や持続的な発展を実現するために、AIやIoTなどの高度なICT技術の活用を積極的に行っている。その中で、行政の最適化や効率化を進めるために「スマートシティ化」を新たなまちづくりのテーマとし、データ連携基盤を構築し様々なビッグデータの利活用を行うことを目指している。
2022年8月に羽咋市スマートシティ推進基盤構築業務をインテックに委託し、「自治体向けIoTプラットフォーム」を活用したデータ連携基盤の構築・運用支援を開始した。

羽咋市のデータ連携基盤の概要

①国や自治体が保有するデータを集約、可視化
市が設置した河川監視カメラ、観光用ライブカメラのリアルタイム画像や、IoTによるセンシング情報、公共施設や避難所の一覧、国や県が保有する道路情報オープンデータ等を集約し、市民生活に密着した情報をダッシュボード上で可視化することで、災害時の状況把握や職員間の迅速な情報共有が可能になる。
現時点では職員のみが利用しているが、将来的には市民にも情報を公開する予定だ。

②積雪監視
市内に設置した積雪深センサから、ポイントごとの積雪量を確認することができる。また、積雪状況や道路の消雪装置の稼働状況も併せて確認できるため、優先すべき地域を見極めて、除雪車の配置などを的確に行うことができる。

今後の展開

羽咋市は、児童の登下校見守り事業で取得した通学路のポイントごとの通行量や、市内道路の危険個所把握データなどを2023年度中にデータ連携基盤に連携し、市民の安心安全な暮らしの向上を図る予定。また、羽咋市で行っている他事業のデータについても順次データ連携基盤に連携し、住民目線・利用者目線の新しいサービス提供につなげることを検討しており、インテックはデータ連携基盤の活用方法の提案も含め、運用を支援していく。

(執筆:デジタル行政 編集部 加納奈穂)