豊中市、電力センサーを用いた居宅内モニタリング実証事業を実施[ニュース]
大阪府豊中市は、株式会社ウェルモとの協定に基づき、東京電力パワーグリット株式会社と株式会社ウェルモが共同開発中の「居宅内モニタリングシステム」を活用した 実証事業を実施している。
この取り組みが介護の質や生産性向上に寄与するかについて、国立研究開発法人日本医療研究開発機構 (AMED) ロボット介護機器開発等推進事業の支援を受け、令和5年度(予定)にかけて検証を行なうとのことだ。
居宅内モニタリングシステムとは独居高齢者の居宅内に電力センサー等を設置して、家電を利用する際の電力データを基にAI技術を用いて高齢者の生活行動を推定し、その生活リズムを可視化し、生活リズムが逸脱したときのアドバイスや定期レポートにより、日々の生活をサポートするシステム。
本事業では、介護サービスを利用していない見えない時間帯に高齢者の生活リズムを把握することで、生活リズムに変化が起きた際に介護事業者に注意を促し早期に適切な介護ケアを行える環境を整備するほか、あらかじめ設定した居室内の温度設定を上回ったときにご家族等に通知を行なう。
◆実施期間
1年6か月 ※開始時期は、事業所により異なります。
◆実証実験の対象
豊中市内の要支援・要介護認定の一人暮らしの高齢者で、協力事業所を通じ、下記の介護サービスを利用している人
・定期巡回・随時対応型訪問介護看護
・小規模多機能型居宅介護
・居宅介護支援
◆協力事業所(7事業所) ※令和4年(2022年)10月4日現在
事業所名 ※順不同
・ウエルケアプランセンター
・有限会社豊中介護支援センター
・小曽根介護支援センター
・ケアプランセンターおもいやり
・小規模多機能ホーム 淳風ふたば
・ティーズスタイル
・Wanwan
◆実証実験で使用するセンサー
(執筆:デジタル行政 編集部 野下 智之)