一宮市、キャッシュレス決済の利用状況などの市政アンケート調査結果を報告[ニュース]
愛知県一宮市は9月22日、第19回・市政アンケート調査結果を報告した。
一宮市では、市民に市政についての考えや意見を聴き、市政運営の参考とするため、アンケートを行っている。本アンケートは、市内に住んでいる人から、統計的手法で無作為に選んだ人にアンケート用紙を郵送し、回答を得ている。
第19回・市政アンケート調査の調査結果概要は次のとおり。
調査方法
標本数 3,000人
調査方法 郵送法・電子申請
回収数 987人(うち電子申請191人)〔回収率:32.9%〕
質問数32問(回答者属性の3問を含む)
【キャッシュレス決済と電子申請】について
(1)「キャッシュレス決済の利用」について
キャッシュレス決済について
普段よく利用する決済手段では、現金とキャッシュレス決済の割合がほぼ拮抗しており、キャッシュレス決済が浸透してきていることが分かりました。今後さらにキャッシュレス決済を普及させていくには「使いすぎる恐れがある」「使い方がわからない」「悪用やセキュリティが不安」の問題解決が重要と考えます。「使いすぎる恐れがある」は26.9%と多く、家計管理アプリの活用や、スマホ決済アプリ内の利用上限設定などを周知啓発していくことが有効だと考えます。また「悪用やセキュリティが不安」は22.4%と全ての世代で多く、安心して利用できるようにセキュリティを強化することや、悪用されないような啓発が重要と考えます。
60代以上のキャッシュレス決済について
キャッシュレス決済を利用しない理由として「使い方が分からない」が60代以上に多く、高年層向けスマホ教室で、使い方を知ってもらうことが有効的であると改めて実感できました。一方で高年層ではいわゆる「ポイ活」をしている割合が低く、既にキャッシュレス決済を使っている方でもお得な使い方ができていない可能性があります。スマホ初心者だけでなく、こうしたキャッシュレス決済に不慣れな高年層に対し、応用編のようなスマホ教室を展開していくことでよりキャッシュレス決済の普及が進んでいくと考えられます。
(2)「電子申請の利用」について
端末保持の状況について
スマートフォンやパソコンなどの端末を保持していないと回答したのは、60代で10%、70代で32%、80代以上で57%と増加しますが、高齢者でも一定数の端末保持者がいることが確認できました。特に60代~70代では約15%がパソコンを利用しています。スマートフォンが普及する前からICTを活用している方が、継続してパソコンを利用し続けており、ICT利活用への意欲も高いと想像できます。
電子申請で行いたい申請・届出について
電子申請で行いたい申請・届出は、各年代での生活に多く関わるものへの要望が多い傾向があります。特に40代~50代は電子申請への要望が多いことが明らかになりました。また、現在実施されていない粗大ごみ戸別収集の申込が全体で最多となっており、要望が大きいことが分かりました。
電子申請の普及について
「その場で質問や相談ができない」が46.3%、また「電子申請で行える申請・届出の種類が分からない」が41.4%と多くの方が回答しています。回答が多かった2つの問題解決に取り組むことが重要だと考えます。電子申請で行える申請・届出の種類を調べる方法では「市のウェブサイト」と回答した方が52.6%と最も多いことから、ウェブサイトでの情報発信をさらに充実したものにすることが重要だと考えます。
そのほかの調査結果の詳細については、一宮市ホームページにて(URL)。
(執筆:デジタル行政 編集部 柏 海)