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墨田区、習慣化アプリ「みんチャレ」を高齢者向けに提供開始[ニュース]

墨田区、習慣化アプリ「みんチャレ」を高齢者向けに提供開始[ニュース]

墨田区は、習慣化アプリ「みんチャレ」を開発するエーテンラボ株式会社と、9月21日よりみんチャレを活用したデジタルデバイド解消事業を開始する。


みんチャレは勉強・ダイエット・運動・糖尿病改善・など同じ目標を持った匿名の5人でチームを作り、チャットに報告して励まし合うことで楽しく習慣化に取り組むことができるアプリ。本事業では、墨田区の老人クラブ向けにみんチャレの使い方講座を実施。高齢者は、みんチャレを活用して地域の仲間同士5人組のチームに参加し、毎日写真とコメントを投稿して仲間と交流することで、楽しみながら文字入力とカメラ機能が習得できるようになる。昨年墨田区が実施したスマホ講座の結果より、高齢者がスマホ操作を覚えるためには、基礎的な講座に加えてスマホを日常使いする機会を提供することが必要とわかり、この度みんチャレの導入にいたった。


近年、日本では高齢者のデジタルデバイドが注目されている。特にコロナ禍で、ネットでのワクチン予約や有事の情報取得・安否確認に支障がでることや長引く外出自粛生活で社会とのつながりが分断されることによるフレイル状態の進行など、デジタルデバイドによる機会損失は、個人の利益・QOL・命にまで関わる大きな問題となっている。

そこで、墨田区では昨年よりデジタルデバイド解消事業を開始し、墨田区の老人クラブ向けに、スマホの基本的な操作方法を学べる講座を実施。墨田区内のiU 情報経営イノベーション専門職大学の学生によるスマホ交流会も併せて実施し、参加した高齢者からは多世代交流を行いながら、楽しくスマホを学ぶきっかけとして好評であった。


墨田区での本格展開に先行して、老人クラブ役員5名を対象にみんチャレの使い方講座を試験実施し、デジタルデバイド解消のために十分な効果が確認できたため、区の事業として本格導入が決定した。 今年度は、墨田区内全6地区ある老人クラブの会員を対象にみんチャレの使い方講座を実施する。老人クラブ内でみんチャレを使える人材を育成していき、墨田区の強みである老人クラブからデジタルデバイドの解消を図る。将来的には、区民が区民に教え合う体制を築き、本事業の地域での自走化を目指す方針。

(執筆:デジタル行政 編集部 渡辺 龍)