秋田県にかほ市で継承される伝統芸能「番楽」とデジタルを融合させた動画コンテンツ「USHIWAKA BeNKeI」を配信 [ニュース]
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秋田県にかほ市は、2022年6月15日より、秋田県にかほ市で継承される伝統芸能「釜ヶ台番楽」とデジタルを融合させた動画コンテンツ「USHIWAKA BeNKeI」を配信する。
「USHIWAKA BeNKeI」では、有名な牛若弁慶の戦いを模した武士舞と、電子幕による背景の演出を掛け合わせた新たなコンテンツを創作し、番楽の魅力を発信していく。
（※本事業はにかほ市より一般社団法人ロンドに委託して実施）
■「USHIWAKA BeNKeI」とは
「USHIWAKA BeNNKeI」は、にかほ市の歴史ある文化を未来に継承していくこと、魅力的な文化を多くの人に知ってもらうことを目指して制作した、伝統的な芸能と現代のデジタル技術を掛け合わせた動画コンテンツ。
にかほ市の釜ヶ台（かまがたい）という人口が200人にも満たない小さな地域で、親から子へと継承されつづけている「釜ヶ台番楽」は、毎年8月に舞われている。しかし、昨年2021年では、新型コロナウイルス感染症の影響で公演を行うことができず、継承するはずの若い世代が番楽に触れる機会が減少してしまっていた。また、江戸時代から姿を変えずに継承されている伝統芸能の魅力を感じとるためには、その時代の背景や文脈など、芸能についての知識を学び、芸能を楽しむための感性を養う必要がある。
”伝統ある貴重な芸能”に”現代のデジタル技術”を掛け合わせることで、令和の時代の感性に”おもしろさ”を感じ取ってもらえるコンテンツを提供する、としている。
「USHIWAKA BeNNKeI」：https://youtu.be/TBdcQSiUYaQ
■「USHIWAKA BeNNKeI」の役割
伝統芸能である番楽を若者世代に向けたコンテンツによって伝えていくことで、興味関心と認知の拡大を図り、文化を未来に継承する担い手を確保すること目指す。
また、歴史ある文化としての価値を伝えていくだけでなく、現代の若者に興味を持ってもらい「おもしろい」と感じてもらえるコンテンツを作ることで、にかほ市の観光促進と認知拡大にも繋げられる役割を目指す。
■今後の展望
にかほ市には「釜ヶ台」以外にも、「小滝（こだき）」、「伊勢居地（いせいじ）」、「冬師（とうし）」、「横岡（よこおか）」の地域にも、独自の形で番楽が継承されている。
その中から「小滝の番楽」の動画コンテンツの配信を予定している。
追加情報については、地域の未来を手がけるプラットフォーム「TeGAKe」（テガケ）にて発信していく予定。
「TeGAKe」Webサイト：https://www.tegake.com
※伊勢居地、冬師は鳴り手不足により、定期公演を行えない場合がある
■秋田県にかほ市
にかほ市とは、秋田県の沿岸部南西端に位置し、鳥海山と日本海に囲まれた自然資源が豊富な人口約23,000人の町。仁賀保町・金浦町・象潟町の三町が合併し、平成17年10月1日に誕生した。秋田県内では春の訪れが最も早い温暖な地域として知られ、降雪量も少ない地域。
漁業、農業といった第一次産業と、製造業を中心とするハイテク産業が盛んで、子育て、福祉、働き世代への支援に力を入れたまちづくりを行っている。
鳥海山の伏流水によって育まれた天然岩ガキや、全ての部位を食べることができる鱈（たら）、ハタハタ、いちじく、ひとめぼれやササニシキといったお米などが名産品。
にかほ市Webサイト：https://www.city.nikaho.akita.jp/
（執筆：デジタル行政 編集部 與那嶺 俊）