埼玉県戸田市とCTC、メタバースを活用したビジネス展示会の実証実験を実施 [ニュース]
埼玉県戸田市と伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(略称:CTC)は、ビジネスにおけるメタバース活用の課題や有効性を確認する目的で、バーチャル空間でのビジネス展示会「VIRTUAL EXPO in TODA」の実証実験について基本協定を締結した。本展示会参加者からの意見をもとにユーザー体験(UX)やバーチャル空間の機能、イベント運営などの改善につなげ、将来に向けて実用化を目指す。
「VIRTUAL EXPO in TODA」では、申込者は、自宅や会社からインターネット上のアバターを通して展示会に参加することができる。アバターを操作して、臨場感のある3D空間で各ブースを巡ったり、マイクを使用して音声で会話したりすることも可能。参加企業にとっては、密を回避しつつ、リアルの展示会さながらに多くの来場者に対してPRの実施を図ることができる、としている。
また、当日は報道関係者用のIDにて、仮想空間上での取材も可能になっている。
【VIRTUAL EXPO in TODAの概要】
開催日時: 6月22日(水)、23日(木)、24日(金) 各日10:00~16:00
開催方法: メタバースを活用したオンライン展示会
取材申込:戸田市経済政略室あてにメールで連絡(入場用のIDを発行)
メールアドレス:keizai@city.toda.saitama.jp
※一般来場者は6月初旬から下記ホームページより申込み
戸田市は、既に2021年9月25、26日に、CTCのバーチャル空間「CTC Digital Base」(※1)を利用した市民イベントを開催。バーチャルでのサッカー体験や花火大会の実施に加え、市内企業14社によるPRコーナーも展示会場に設け、数百人規模のイベントとなった。
バーチャルイベント2回目となる今回のVIRTUAL EXPO in TODAは、ビジネス展示会として近隣市区などからも参加企業を募り、約30社が出展する。多くの意見を集めることでメタバース活用の実証につなげる。今回もCTC Digital Base内で開催される。
CTC Digital Baseは、ユーザーのアバターを通して体験するメタバースの施設。CTCは、会議やトレーニングなどの社内コミュニケーションでの活用を経て、顧客との商談や商品説明、各ソリューションベンダーを招いた展示会の開催を含めて、メタバースの更なるビジネス利用の可能性を追求している。
戸田市とCTCは、今回の実証実験を通して、地域企業の産業競争力強化を図るとともに、地域課題解決につながるようDX推進の取組みを相互協力していく。実証実験の効果検証を行い、様々な課題に対応する地域イベントの新しいあり方を探り、全国の自治体でも通用するビジネスモデルの創出に努めていく、としている。
※1 CTC Digital Base: 3D仮想空間サービス「Virbela」を利用したメタバースの施設。Virbelaは、オフィスや商談スペース、学校などをオンライン上で仮想施設として開設し、ユーザーの分身であるアバターを使用して会議やイベントなどを開催できる米eXp World Technologies, LLC.のクラウドサービス。
※ 記載されている商品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標。
※ 掲載されている情報は、発表日現在(2022年5月26日)の情報。最新の情報と異なる場合がある。
(執筆:デジタル行政 編集部 與那嶺 俊)