都城市、救急搬送デジタル化事業の実証を開始[ニュース]
宮崎県都城市消防局では、NTTドコモとの連携により、救急隊が傷病者を搬送し、病院で処置を開始するまでの時間短縮を図ることを目的に、救急搬送デジタル化事業の実証を開始した。
実証内容は大きく二つに分かれる。
一つ目は、救急隊員のARグラス活用。現場の状況や傷病者の状態を医師や消防局に映像伝達するため、特殊な眼鏡(ARグラス)を装着した救急隊員が出動する。撮影した映像は、消防局が現場状況をより詳しく把握したり、病院側が受け入れ態勢を整えたりすることに活用する。
二つ目は、119番通報時のビデオ通話。119番通報時に音声情報のみでは把握が困難であった現場の状況を、通報者のスマートフォンのビデオ通話で現場の状況映像を共有することで、より迅速で的確な救命措置につなげる。
119番通報をすると、状況に応じた応急処置の指示を行うため、消防局からビデオ通話を求めることがある。通報者には、消防局からスマートフォンに送られてくるショートメッセージを読み込んでもらい、通話を行なう。
なお、実施期間は令和4年5月19日から令和4年7月中旬までの約2カ月間であり、この期間を経て本格導入の可否を判断するとのことである。
(執筆:デジタル行政 編集部 野下智之)