三重県津市、公立保育園・認定こども園25園に保育ICT『はいチーズ!システム』を導入 [ニュース]
三重県津市は、同市役所が運営する公立保育所と認定こども園計25園に、千株式会社が展開する保育ICTシステム「はいチーズ!システム」を導入した。同市役所ではこれまで各施設の情報管理方法が異なっている点に運営上の課題を感じており、また新型コロナウィルス感染症の効果的な感染症対策を講じるため、リアルタイムでの情報共有と情報管理の統一を目的に導入を決定した。
「はいチーズ!システム」は、保育者の業務負荷の削減を実現し、保育者の働き方改革の推進を目的とした園業務支援システム。登降園管理や勤怠管理、保護者連絡など30以上の機能を持つ。保育業界では記録作業のほとんどが「手書き」で行われるアナログなコミュニケーションが多く、属人的ゆえに発生するミスを防止し、保育業務の効率化、残業削減や保育士の離職防止に寄与する。
同市役所では、公立保育所(19園)と認定こども園(6園)の計25園を運営しているが、これまでは園ごとに保育士の業務の進め方や日々の在園児童の管理方法が統一されていない部分があった。また、児童の登降園情報を紙で管理するなど、情報整理に時間を要するという課題も。保育ICTシステムの導入がこれらの課題解決に寄与することが期待される。
三重県津市役所 健康福祉部子育て推進課 後藤弘樹氏よると、これまで手書き記入であった「登降園管理」が、QRコードをかざすだけとなり、保護者からも便利との声があがっているとのこと。
(執筆:デジタル行政 編集部 渡辺 龍)