サイバーエージェント、AIによる交通量解析サービスを開始[ニュース]
サイバーエージェントは、官公庁・自治体のDX推進支援を行う専門開発組織「GovTech(ガブテック)開発センター」において、 AIによる交通量解析サービス「センサスAI」の提供を開始した。
歩行者通行量や車両交通量の計測は、AI解析の活用で常設カメラを活用したリアルタイムの計測も可能になり、スマートシティ整備において重要になるタイムリーな交通量データの取得へとつながることが期待されているものの、運用・導入にむけては環境による計測精度のばらつきや、カメラベンダーごとでの仕様の違いによる導入ハードルが課題となっていた。
これを受けサイバーエージェントでは、 高精度で汎用性の高いAIによる交通量解析サービス「センサスAI」のサービス提供を開始した。
センサスAIの特徴は以下の通り。
・撮影場所の外的要因を受けにくいモデル設計
これまでのツールにおける課題であった、夜間や山間部での精度向上に向けた実証実験を行い、撮影場所の外的要因に左右されず、90%以上(*1)の精度で分析が可能。
・システム環境に縛られない柔軟性
カメラメーカーや機種、ベンダーごとのシステム環境を問わず導入が可能。
・従来より詳細な検出区分
交通センサス区分である8区分に対応(*2)。人物分析においては服装などから属性検出も可能。
・国内サーバーにおけるセキュアな環境での分析
解析処理を行う環境を国内に保持し、解析後のデータに関しては速やかに削除し、個人を特定しない統計情報のみを保持する。
■解析サンプル動画
同社は、「センサスAI」を活用して得られたデータをより良いまちづくりに活用できるよう、柔軟にデータの利活用が行えるプラットフォームの構築を進めていくとしている。
(執筆:デジタル行政 編集部 野下 智之)