神戸市、水管橋の「ドローンによる撮影、AIを活用した画像解析」を実施[ニュース]
兵庫県神戸市は3月1日~3月31日、水管橋の「ドローンによる撮影、AIを活用した画像解析」を実施する。
昨年10月に和歌山県で発生した水管橋の崩落事故を受け、全国的に水管橋等における定期点検の重要性が再確認されている。神戸市水道局でも異常個所の早期発見と事故防止を図るために巡視・点検の強化を進めている。
現在、神戸市水道局の橋梁添架設備の点検業務においては、目視による確認が中心で、目視では不可視部分もあることから、ドローンなどを用いて点検を強化するよう進めている。また、点検者のスキル・ノウハウに依存しない点検業務の標準化をめざしDX化(デジタルトランスフォーメーション化)を推進しており、このたび、NTTビジネスソリューションズと共同で本トライアルを実施することになった。
本トライアルでは、神戸市内の水管橋等橋梁添架設備のうち、2橋梁についてドローンにより撮影した画像・動画を用いて設備点検を実施し、有用性について確認する。また、画像・動画を基にした錆等の変状の確認と従来の目視点検と比較した場合の精度や業務効率化の比較検証を行う。今回の検証では、橋梁に添架している通信管路向けに用いられているAIを使用し、AIにより判定された結果の解析(AIの解析の良し悪しの判断等)、AIの水道設備への適応範囲の見極めもあわせて実施する。
本トライアルにおけるそれぞれの役割は次の通り。
神戸市水道局
・フィールドの提供及び有用性の検証
NTTビジネスソリューションズ
・ドローンによる橋梁添架設備点検の実施
・AIを活用した画像解析の実施
対象橋梁及びポイントは次の通り。
・御影大橋(東灘区御影本町1丁目):水管橋長 約32m
⇒道路橋下部に添架されており、管体上部の目視が困難な箇所あり
・常本橋(西区平野町常本):水管橋長 約84m
⇒道路橋横に添架されており、橋梁からの目視が困難な箇所あり
(執筆:デジタル行政 編集部 柏 海)