静岡県、会話の音声を自動で字幕表示するディスプレイを試験設置[ニュース]
静岡県は2月7日~3月7日、会話の音声を自動で字幕表示するディスプレイを試験設置する。
本ディスプレイは、声を聴き取りづらい聴覚障害者や高齢者、外国語を使用する外国人の方との窓口でのコミュニケーションを円滑にすることを目的に、静岡県庁東館4階広聴広報課設置をするもの。試験的に設置後、静岡県庁東館2階県民サービスセンター等への正式設置を検討することとしている。
字幕表示システムは「See-Through Captions」という名称で、筑波大学デジタルネイチャー研究室落合陽一准教授ら研究グループと株式会社ジャパンディスプレイが共同開発。
ディスプレイを対面する人の間に設置し、システムを起動して対面者へ話しかけると、リアルタイムで音声が文字化され、ディスプレイに表示される。ディスプレイが透明であるため、話しているときの表情を見ながら文字化された会話内容を読むことができ、聞き手の理解度が向上する。また、同一言語同士の会話だけでなく多言語間の翻訳機能も備えている。
(執筆:デジタル行政 編集部 柏 海)