千葉刑務所、非接触バイタルセンサー「レガーメ」の運用を開始[ニュース]
千葉刑務所は、株式会社データスコープおよび株式会社システムジャパンが展開するサービス、非接触バイタルセンサー「レガーメ」の運用を開始した。令和3年度千葉刑務所非接触型生体センサー整備事業として収容室4部屋にレガーメを設置。日本国内の矯正施設にて、非接触型生体センサーを導入した最初の事例となる。
レガーメはシステムジャパンが開発した、非接触型マイクロ波バイタルセンサー。同センサーは、安全な周波数帯を用いたドップラーセンサー内蔵で、脈拍・呼吸数・体動を検知。各台に付属するミニモニターで検知状況を即時確認できるほか、集合管理アプリケーションでセンサー複数台を一括モニタリングし、特定の閾値を超えた場合にアラートで通知する機能を装備している。センサーはベッドヘッドやベッドマットレス下および天井に設置して使用する。
これまで収容された被収容者の健康管理は、ネットワークカメラによる監視卓室からの映像や職員による目視の確認、直接の声がけとなっていた。映像のみの確認は被収容者の睡眠時など動きが少ないときは異常がわかりづらく、職員による直接の声がけや目視には施設の広さや職員数の観点から物理的な限界があった。非接触バイタルセンサー「レガーメ」ならびに管理アプリケーションを活用することで、監視卓室にてネットワークカメラの映像と合わせて呼吸数・脈拍といったバイタルデータの確認が可能に。また、バイタルデータが設定した閾値から乖離があった際に警報を出すことで、異常があった際に迅速に対応できるようになる。これらにより限られた人員にて、効率的・機械的に被収容者の容態変化を監視できるようになった。
(執筆:デジタル行政 編集部 渡辺 龍)