藤沢市、多職種連携の実現に向け、歩行分析AIサービス「CareWiz トルト」を活用した実証事業を開始[ニュース]
神奈川県藤沢市は、AIを利活用した介護・福祉用具関連サービスを展開する株式会社エクサホームケアと共同で実証事業を開始した。通所介護事業所、小規模多機能型居宅介護事業所、福祉用具事業所等の介護に関連する多職種の事業者を対象に、歩行分析AIサービス「CareWiz トルト」を活用した取り組みとなる。
昨今、日本政府が掲げる「デジタル田園都市国家構想」の実現に向け、自治体における介護のデジタル化・DX推進の社会的要請はより強くなっている。しかし、超高齢社会や労働力人口の減少の進行で、理学療法士や作業療法士等の専門職の人手不足は一層深刻化している。そこで、「デジタル田園都市国家構想」が目指す介護エコシステムを構築するためには、データを利活用した科学的介護の実践や業務効率化が必要不可欠となっている。
本取り組みでは、藤沢市に所属する介護事業所に実証事業期間中「CareWiz トルト」を無償で提供し、歩行解析及び共有機能を多職種連携に活用。介護現場の間接業務短縮に伴う直接ケア業務時間の拡大、タイムリーな情報連携による在宅医療・介護サービスの質の向上を図る。同市は所属する介護事業所の情報連携コストを下げながら利用者の健康状態維持を両立することを目指す。
(執筆:デジタル行政 編集部 渡辺 龍)