福岡市、九州電力と、ドローンを活用した「マルチスペクトルによる水源かん養林保全実証」を開始[ニュース]
福岡市水道局では、九州電力株式会社福岡支店の提案により、ドローンを活用した「マルチスペクトルによる水源かん養林保全実証」を開始する。
水道局は、ダム集水区域内の森林の水源かん養機能を向上させるため、市内の3つのダム(曲渕、脊振、長谷)周辺に、566haの水源かん養林を所有し、計画的に間伐や植樹などの整備を行っている。また、踏査による点検等を実施することで、立ち枯れ樹木などを早期に発見し、倒木事故の未然防止に努めている。だが、広範囲に及ぶ水源かん養林の点検には、多くの時間と労力を要しており、効率的な点検方法を調査研究し、事業運営のスマート化を目指している。
今回実証する、ドローンによる上空からの広範囲な点検が可能となれば、点検業務の効率化と事故防止対策の強化につながるとのこと。
実証実験は、マルチスペクトルカメラを搭載したドローンにより、水源かん養林を上空から撮影し、樹木の葉の光合成の状況を確認することで、立ち枯れしている樹木の判別が可能かを検証するというもの。
期間は、2022年3月17日から7月29日までを予定している。
(執筆:デジタル行政 編集部 野下 智之)