長野県長電バス、スマートバス停を導入[ニュース]
長野県に本社を置く長電バス株式会社は、株式会社YE DIGITALと西鉄エム・テック株式会社が共同開発したスマートバス停を2基導入し、2022年2月18日より運用開始した。
長野県内でのスマートバス停の導入は、今回が初めてとなる。
この取り組みは、国土交通省の「旅客自動車運送事業におけるICT活用によるデジタル化の実証調査(以下、デジタル化実証調査)」を活用しておこなわれた。
スマートバス停とは、デジタルサイネージにバスの運行時刻表や運行系統図を表示することに加えて、その他の告知文や広告などを遠隔かつリアルタイムに更新、表示できるバス停のこと。
長電バスでは、バス停環境の整備に取り組んでおり、バスの運行時刻に関して祝日やお盆・年末年始など通常の曜日別ダイヤと異なる場合があり、分かりやすい時刻表表示のあり方を検討していた。
利用者が多く、また行先・便数の多いバス停において利便性の高いバス停環境を提供するため、国土交通省のデジタル化実証調査を活用し、スマートバス停を導入するに至った。
国土交通省のデジタル実証化調査とは、国土交通省が、労働生産性や収益性の向上に寄与する「デジタル化」や「デジタルトランスフォーメーション(DX)」を推進するため、旅客自動車運送事業者に、実際にデジタル機器やシステム等を導入・運用してもらい、その効果や課題の検証を行う実証調査である。実証調査に使用するデジタル機器等には「調査協力費」が支給され、調査協力事業者は、調査終了後も引き続き当該機器等を利用することができる。
<導入概要>
■設置場所
・「宇木」停留所:長野市三輪9丁目
・「権堂」停留所:長野市鶴賀権堂町
■設置の様子
長電バス「宇木」停留所と「権堂」停留所は、近辺にショッピングモールなどの商業施設もあり、子どもから高齢者まで利用者が多いバス停。スマートバス停を設置することで、より見やすく分かりやすい情報提供に寄与できると考えている。
(執筆:デジタル行政 編集部 野下 智之)