つくば市、医師に直接医療相談ができるアプリを市民に無料提供[ニュース]
茨城県つくば市は7月6日、新型コロナワクチンの副反応への不安軽減を狙いとして、医師に直接医療相談ができるアプリ「リーバー」を希望する市民に向けて無料で提供することを発表した。
今回無料提供する医療相談アプリ「リーバー」は、つくば市が推進する「つくばスーパーサイエンスシティ構想」において、連携協定を結んだ株式会社リーバーが提供。
つくば市ではリーバーの導入により、医師による症状に合わせた対応、症状緩和に有効な市販薬のアドバイスを受けとることが可能となることや、さらには不要不急の医療機関の受診の抑制、地域の医療従事者の負担の軽減を目指すとしている。
リーバーでは医師への無料相談機能のほか、下記の機能を有した「デジタルワクチン手帳」もアプリ内で提供されている。
◆接種したワクチンの記録が可能(接種した場所・接種日時・ワクチンのメーカー、接種記録書の写真、次回の予約などを記録可能)
◆ワクチン接種後、24時間後、2日後などの接種後に定期チェック通知が自動で届き、接種後の様子を記録することが可能
◆定期チェックで「副反応の症状」を選択すると、症状に応じた対処法を自動でアドバイス
◆次回接種予定を登録することで、予定日が近づいたらプッシュ通知でお知らせ
本取り組みにあたり、茨城県つくば市の五十嵐立青市長は次のようにコメントを寄せている。
「本日から、リーバー社が提供する医療相談アプリで、新機能「デジタルワクチン手帳」が追加された「LEBER for Business」をつくば市が全国の自治体で初めて導入します。「デジタルワクチン手帳」は、アプリをダウンロードした市民が、新型コロナワクチン接種後の副反応などについての医療相談やワクチン接種記録をデジタルで管理できるものです。
1回目の接種後にアプリに接種日時やワクチンの製品番号等を登録すると、24時間後や2日後などの、決まったタイミングでモニタリングの通知が来ます。そこで不調があった場合などに問合せをすると、自動アドバイスや医師による医療相談を受けることができます。
さらに2回目接種のお知らせが通知されるので、接種予約を忘れることを防ぐことができます。
登録すると市民は3カ月間無料で利用できるため、市民が安心してワクチン接種ができる環境を整えることができるとともに、地域医療を支える医療従事者の皆様の負担が軽減されることが期待できます」
(執筆:デジタル行政 編集部 柏 海)