大阪府豊中市、生成AIを活用した「子育て相談チャットボット」の実証実験を実施[ニュース]
豊中市は、株式会社サイバーエージェント(本社:東京都渋谷区、代表取締役:藤田晋、東証プライム市場:証券コード4751)の100%子会社である株式会社AI Shift(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:米山結人)およびサイバーエージェントの人工知能技術研究組織「AI Lab」と協力し、官公庁・自治体向けの生成AIを活用したチャットボットの社会実装に向けた実証実験を実施する。
豊中市は、こども家庭庁による「こども・子育て分野」の業務における生成AIの適切な利用を進めるための実証事業に参画し、デジタル技術を活用した子育て支援の充実を目指している。同市では、子育て世帯が抱える時間的な余裕のなさを軽減し、個々のニーズに合った子育てサービスや悩み解決方法を気軽に取得できる生成AIチャットボットの導入を検討している。
この取り組みにおいて、豊中市は協力事業者として株式会社AI Shiftを迎え、株式会社サイバーエージェントを含む他3社との連携のもと、「生成AIを活用した子育て相談チャットボット」の実証実験を実施する。
実証実験の背景
今回の実証実験では、子育てに関する悩みを持つ保護者を支援し、情報収集の負担や悩みを軽減するための生成AIの活用を目指す。豊中市が事前に実施した子育て世帯への調査によると、80%の家庭が夜間20時以降に情報収集を行う傾向があることが判明した。また、公的窓口への相談経験がない保護者も多く、そのうち60%が「非対面ツールであるチャットであれば相談したい」と回答している。
この状況を踏まえ、市役所の閉庁後でも利用可能なチャットボットを導入することで、子育て世帯が自身のスケジュールに合わせて情報収集や相談を行える環境を整える。これにより、膨大な情報の中から適切な情報を効率的に取得でき、子育て世帯の時間的・精神的な負担の軽減が期待されている。
(執筆:デジタル行政 編集部)