岐阜県、観光・防災に関する実証実験を実施[ニュース]

岐阜県、観光・防災に関する実証実験を実施[ニュース]

岐阜県は、県内の観光地として知られる下呂温泉周辺について、観光や避難所に関する情報配信についての実証実験を実施した。
今回の実証実験は、県内の一般社団法人である下呂温泉観光協会と福岡県の株式会社ゼンリン、東京都の株式会社Will Smartが共同で行う。

実施経緯

岐阜県にある下呂温泉は日本三名泉に数えられることもあり、県内有数の観光地として人気がある。
現在、宿泊客のうち外国人観光客が1割を占めるといわれ、観光客の利便性向上が求められる。
下呂温泉観光協会では、乗換案内アプリの導入や人流データの解析、プロモーションの検討などデジタル活用による安定的な地域経営を目指している。
一方で、下呂温泉周辺は川に沿うように集落がある地域のため、近年局地的豪雨による被害が頻繁に発生している。
これに伴い、災害発生時に外国人観光客へ情報をどう配信するかという課題を抱えてもいる。
今回、これらの課題を解決するために実証実験が行われた。

今後の展望

今回の実証実験を通じて、観光客が有事の際に迅速に正確な情報を得られるようにするため、デジタルサイネージの表示内容や設置場所について最適化を目指す。
特に災害時の交通状況を中心に、情報の充実化を検討する。
また、今後の事業化を視野に入れ、観光施設や宿泊施設と連携し、観光客だけではなく地元住民にとっても安全な観光地づくりに取り組む方針だ。

(執筆:デジタル行政 編集部)