岡山県新庄村、エクスポリス合同会社と協働でAI健康支援サービスの実証実験を開始
岡山県新庄市は、エクスポリス合同会社と協働でAIを活用した健康支援サービス「Expolis Apps for Healthcare」の実証実験を2024年10月14日より開始した。
実証実験について
本実証実験の実施期間は2024年10月14日から2025年1月13日までの3ヶ月間であり、対象者は新庄市役所に勤務する職員。エクスポリス合同会社からは地域データの収集、蓄積、分析・解析をヘルスケアに特化して行うシステム、Expolis Apps for Healthcareが提供された。
実験では同システムを用いて、参加者から得られた個別データをAIで解析し、身体的および精神的な健康を支援する情報を最適化した上で、1日3回の頻度でメール配信を行う。また、同市に関連するヘルスケア情報について参加者からの質問に回答するチャットボットを用意。さらに、参加者の健康状態に応じた記事を表示するWebポータルを用意し、情報提供の質を高める仕組みを整備している。
Expolis Apps for Healthcareについて
このサービスの特徴としては、日常的な健康支援を目的とし、1日3回の定期的な健康支援アドバイスが提供されることに加え、個人の生活習慣やヘルスデータに基づいて最適化された情報が配信される点が挙げられる。
また、継続的な効果測定も行われ、週次で健康状態をまとめたサマリーレポートが提供されるほか、月1回のアンケートを通じてサービスの効果を測定する。そして、実証実験終了後には、3ヶ月間のデータを総合的に分析し、変化や効果を評価する予定だ。
本サービスによって期待される効果は、市民の健康意識が向上し、自発的な健康管理行動が促進されることだ。また、医療費や介護費の削減が見込まれるとともに、労働生産性の向上が期待される。さらに、健康経営の推進によって職場環境が改善されることも目標として掲げられている。
(執筆:デジタル行政 編集部)