兵庫県神戸市、水道局の減圧弁における維持管理業務をDX化[ニュース]
兵庫県神戸市の神戸市水道局は、配水減圧弁の水圧データを提供する業務を東京都の株式会社日立システムズに委託した。
当業務では、「CYDEEN水インフラ監視サービス」を活用・推進している。
背景
神戸市水道局はこれまで、減圧弁を管理するために水圧計から得られるデータを定期的に回収していた。
また、減圧弁における障害の有無については市民からの通報によって把握・対応するケースが大半で、必要なデータ収集や復旧作業などに時間がかかっている。
これらの理由から、減圧弁の管理業務について、DX化による効率化が求められていた。
導入後の動向
現在、運用開始から1年以上が経過し、導入による成果が見られつつある。
水圧データが自動収集できるようになったことに加えて、遠隔で水圧異常をリアルタイムで監視できるようになった。
そのほか、減圧弁に障害が発生したときはシステムが水圧異常を読み取り、データ通信によって管理者に知らせることが可能。
これによって、減圧弁の故障は通報を待たず迅速に原因を特定し、復旧のために対応できるようになった。
業務を受託した日立システムズは、今後5年間本システムを運用し、水圧監視装置の保守業務に関わる。
神戸市はこの業務を通じて、水の安定供給を目指す。
(執筆:デジタル行政 編集部)