直方市、工事現場のコミュニケーションツール「SynQ Remote」を試行導入[ニュース]
福岡県直方市では、公共工事現場でのDX推進を図るため、株式会社クアンドが開発したコミュニケーションツール「SynQ Remote」の試行導入を決定した。現場に特化したツールで市民や職員の利便性向上を目指し、2024年7月から試行導入を開始する。
試行導入への背景
直方市の公共工事では、現場職員と受注者の工程会議や中間検査を実施していることに加え、これらの移動や打ち合わせに関して膨大な時間を要していることが課題だった。これに加えて、公共工事に従事する技術者の不足も深刻な社会問題となっている。
そこで今回、業務の効率化と施工の円滑化を目指し、現場特化型のビデオツール「SynQ Remote」の試行導入を決定した。
ビデオ通話を通じて現場へ適切な指示が伝えられるほか、遠隔臨場の普及で直方市における公共工事のDX化促進を図る。
得られる効果
SynQ Remoteを通じて現場の状況をリアルタイムで共有できるため、修繕や調査など迅速な初期対応が可能だ。また、現場への移動時間や公用車燃料費を削減することで他の業務に集中できるほか、時間外勤務の抑制にも効果があると考えられる。
さらに、災害時には現場と市庁舎での迅速なやり取りができ、市民への安全性と利便性への向上が期待できる。
DX推進に力を入れている直方市では、今後もデジタル活用を通じて新たな産業の創出と振興を目指す。
(執筆:デジタル行政 編集部)