千葉県市原市、メタバース上で市職員採用説明会を開催 さまざまな課題を仮想空間で解決[ニュース]

千葉県市原市、メタバース上で市職員採用説明会を開催 さまざまな課題を仮想空間で解決[ニュース]

千葉県市原市は、2024年度の「市原市職員採用説明会」をメタバース上で開催した。メタバース上での市職員の採用説明会は、市原市が県内で初めての例だ。

採用説明会の課題

市原市は市職員の採用説明会を、対面とオンライン開催(Zoom)で実施している。しかし対面開催では遠方からの参加が難しく、オンライン開催では参加者への説明が一方向的になる課題が生じていた。
そこで市原市は、メタバース上での採用説明会の開催を決定した。市原市が考える「メタバース開催のねらい」は以下のとおりだ。

  • 時間と距離を考えずに参加できる
  • メタバースではアバター機能があるため、気軽に参加できる
  • 市職員と会話ができるため、双方向的なやりとりが可能

また市原市はメタバース開催と同時に、前年度通りZoom開催も実施し、参加者を幅広く募集した。

メタバースでの採用説明会

市原市のメタバース採用説明会は、学校法人千葉学園 千葉商科大学と、東日本電信電話株式会社 千葉支店(NTT東日本)との連携で実施された。会場となったメタバース空間は、NTT東日本の提供する仮想空間プラットフォーム「DOOR」を活用し、千葉商科大学の教授・学生らが作成している。
2024年5月27日に開催されたメタバース説明会には、市原市内外から9人が参加。市原市のねらい通り、メタバース説明会では市職員と参加者による会話がみられた。参加者からは、時間外勤務の現状やキャリアアップについての質問が出た。
市原市はメタバースを利用し、今後も行政のアップデートに取り組む。

(執筆:デジタル行政 編集部)