埼玉県白岡市、スマートロックによる学校体育館の有効活用に関する実証実験を開始[ニュース]
白岡市では、スマートロック「RemoteLOCK」による学校開放の実証実験を開始した。本実証実験は学校施設の予約管理と運営の効率化を目的としており、埼玉県では初の取り組みとなる。
背景
白岡市では、公立小学校において学校施設の利用が活発に行われている。一方で、中学校では部活動の関係で地域住民への開放が限られていた。
また、学校施設の開放においては、利用予約や鍵の管理、学校側への負担が全国的に大きな課題となっている。
これらの状況を踏まえ、実態の把握と課題の抽出を行うために今回の実証実験に至った。
実験内容と効果
実証実験ではWi-Fi通信型暗証番号式スマートロック「RemoteLOCK 8j」の運用を検証した。このスマートロックは物理鍵が不要で、暗証番号による入退室が可能だ。そのため、鍵の受け渡しが不要となり、管理の手間を軽減することができる。
実験の結果、鍵の管理や紛失の心配が軽減され、解錠施錠のログが記録されることで安心感を得られることが確認された。一方で、ドアの部品交換が必要なケースや、運用システムのさらなる改善が必要であるという課題も浮上した。
白岡市はこれらの実証結果を基に、学校施設のさらなる有効活用と持続可能な運営管理の仕組み構築を進めていく方針だ。公立学校の体育施設を地域住民に開放することで、健康増進や地域コミュニティの形成など、多くの効果が期待されている。
(執筆:デジタル行政 編集部)