千葉県東庄町、ドローンで下校見守る実証実験開始 生徒の見守りと教職員の負担軽減へ[ニュース]
千葉県東庄町では、中学生の登下校をドローンで見守る実証実験を開始した。東庄町では、国際ドローン協会と協力してドローン教習所「東庄町ドローンパーク」でさまざまなドローンの活用を行っており、これはその一環となる。
背景
東庄町にある町立東庄中学校では、生徒の9割以上が自転車で通学している。これに対して、教職員はこれまで車で通学路周辺を巡回して安全確認を行っていた。しかし、教職員の負担が懸念されていたことから、より効率的な見守り方法の検討が進められていた。
今回の実証実験は、通学路の巡視をドローンによって行うものだ。人の代わりにドローンを活用することで、教職員の巡視時間を削減して負担軽減を図る。
実証実験の概要
実証実験では、2機のドローンを上空80mに飛ばし、指定された通学路を巡視する。ドローンからの映像は職員室のモニターにリアルタイムで映し出され、教職員は常時状況を把握できる。
また、ドローンにはスピーカーが搭載されており、通学路を通行する人々に交通安全を呼びかける音声も流された。教職員の負担軽減だけでなく、ドローン巡視によって犯罪や事故の抑止につなげることが期待されている。
東庄町では今後、ドローンの操作や運用方法の検討を重ね、より効果的な見守り体制の構築を目指していく方針だ。
(執筆:デジタル行政 編集部)