佐賀県武雄市、デジタルツイン環境の構築による浸水・避難シミュレーションを導入[ニュース]
佐賀県武雄市は、株式会社フォーラムエイトが提供する浸水・避難シミュレーションを導入した。本サービスは、フォーラムエイトが参画する一般社団法人ソフトウェア協会のスマートシティ研究会と武雄市の包括連携協定によるものだ。
背景
武雄市は、近年の人流増加による観光スポットの混雑・渋滞が課題だ。この課題を解決するために、武雄市は2023年にスマートシティ研究会と包括連携協定を締結し、市内における回遊性を高めるコンテンツの開発に向けて動き出した。
この包括連携協定を基に、スマート研究会では人流データプラットフォームの開発が行われた。プラットフォームには、参画する各社が開発した以下のシステムがデータ基盤で統合されている。
- 災害シミュレーション
- データ収集のための人流分析カメラシステム
- 多言語情報サイト
- 流動人口データ
- デジタルサイネージ
- 進行管理・移動検索コンテンツ
- データ基盤開発
浸水・避難シミュレーションの概要
本サービスでは、国土交通省が主導するデジタルツイン実現プロジェクト「PLATEAU」を活用して武雄市でのデジタルツイン環境の構築を行う。現実の世界のデータを収集してコンピュータ上で再現することで、浸水・避難シミュレーションを実現する。
今後は、得られたデータに基づいて、水害や避難所の分析に加えて交通・地域課題の解決への活用も予定されている。
(執筆:デジタル行政 編集部)